もとおか商工連合会 2002年 春季
広報紙 もとおか通信 17号
4面
前原市高祖地区の田畑を縫うように流れる川原川のほとりに、前原市が営む農業公園「ファームパーク伊都国」があります。
初夏、芳香とともに薄紫色の花を咲かせる栴檀(せんだん)の木々が道の両脇に並ぶ「せんだん通り」を抜けると、正面に「伊都歴史資料館」が見えてきます。その脇を流れる川原川に架かる「出会い橋」を渡れば、中央に大きな広場のあるファームパーク伊都国に行き当たります。
橋の辺りは親水河川として整備されていて、時に子供たちが水遊びする姿が見られます。眺めていると、美しくも懐かしい、日本の原風景に出会えたような気がしてきました。
公園の中にはいくつかの施設が建っていて、買い物をしたり、体験講座を受講したりすることができます。
公園の本館「にぎわいの館」には、農家の人たちが手作りした菓子や切り花、工芸品などが、たくさん売られています。うろうろ見回っていると、館内に店を出している「伊都国うまいもの会」のおばさんたちが、ドリップしたホット・コーヒーを振る舞ってくれました。無料で頂けるそうで、ちょっと得した気分になりました。
公園にはこの他、木工品作りを体験できる「トンカチ館」や四季折々の花々を栽培している「ふるさと農園・温室」、前原市三雲地区の遺跡をもとに復元された竪穴式住居のある「遺跡広場」があり、一つ一つのんびり見て回るのも一興です。
公園の周辺には、三カ所の貸農園があり、誰でも年間費用七千円を支払えば、一区画三十・の農地を借りて、自由に作物を育てることができます。栽培指導や農具貸し出しのサービスもあります。現在、順番待ちの状況だそうですが、興味のある人は早めに申し込んでおくとよいでしょう。
毎年五月の連休には、前原市の農力をテーマとするイベント「いとのくに農力文化祭」が催されます。また、川原川を隔てて立つ伊都歴史資料館には、糸島の地にあった古代国家・伊都国の栄華を今に伝える「内行花文鏡(ないこうかもんきょう、直径四十六・五・)」が宝蔵されています。二つの施設をのんびり巡って、糸島の土地柄に触れてみてはいかがでしょう。
奥の建物が公園の本館・にぎわいの館。館内の研修室などを貸し切りで利用することもできる
小さい旅その7
開館/午前9時〜午後5時
休館日/毎週月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)
問い合わせ/ファームパーク伊都国
322−7661